つい1ヶ月程前、新聞で車から排出されるCO2の排出権についての記事を読みました。 京都議定書でこのCO2排出権が出てきますが、その個人版についての記事でした。
ちなみにCO2排出権とは、言葉のとおり、
”CO2を排出する権利”で、京都議定書の場合は国と国との売買になるわけですが、それを個人でも出来るようにしたものが、アメリカにはあるのです。
その仕組みはというと、こちらを見れば分かりますが、つまり
CO2排出権を買う→そのお金を、Alternative Energy(石油代替エネルギー)へ投資→CO2排出量が減る
という仕組み。
石油代替エネルギーとはつまりクリーンなエネルギーのことで、風力、ソーラーパワーなどなど。なぜクリーンエネルギーを使うことによりCO2排出量を削減できるのかというと、石炭が豊富なアメリカ、電力は石炭から作られているのです。そしてこの石炭、化石燃料の中でも1番多くのCO2を排出するのです。石炭による電力発電を少しでも減らすため、クリーンエネルギーへ投資する、というわけです。
CO2排出権を売っている会社、いくつかあるのですが、その中でTerraPassという会社を選びました。そのサイトにいき、まず自分の車がどれだけCO2を排出しているかチェック。ちなみに私の場合、毎年約4トンものCO2を車から排出していることが分かりました。自分が乗っている車よりも重い。。。CO2が気体だからといって、バカにならないほどの量を排出していることを知り、ショックでした。
そこで早速TerraPassを購入。4トン分買いました。人によっては、そんな事くだらないって思う人もいるはず。こんなの、環境保護主義者の自己満足のため、と言われそうな気もします。実際にはCO2排出権なるものなど存在せず、CO2を排出してはいけない、という法律があるわけではないのだから。私の場合、自己満足というよりは、みんなに現状を把握して欲しいという願いから、そしてこれからクリーンエネルギーがより多く使われることを願って買いました。車に早速TerraPassのバンパーステッカーを貼り、みんなへアピールしています。特にここアメリカ、京都議定書にサインはしたものの、結局受け入れを拒否、国としてはCO2削減に向け何も行っていないので、各州、市、町ごとに、そして各個人ごとに頑張らなくてはいけないのです。だから、TerraPassのような会社が設立されたのでしょうね、このアメリカでは。
2 コメント:
Lothlorien、素晴らしい!自分の車の排出してるCO2分の排出権を買ったんだね?なるほど、考えたね!私のような人がLothlorienの車の後ろを走ってたら「へっ?何それ?」と思ってきっと家に帰って早速「TerraPass」をググる(細かくいえば私なら「グーグル」ではなく「ヤフー」で検索。笑。いらぬ情報ですね。笑)はず。クリーンエネルギーへの投資と同時にそうやって人に知ってもらうことができるチャンスが与えられる(ステッカー)なんて素敵。それに、TerraPassやそれと似た会社のステッカーを貼った車が多く走り始めたら、票を集めたい政治家や儲けたいビジネスリーダーが、世相を読んでそれに反応した行動をとるようになるかもしれないもんね。心にも環境にも良い投資をしたね~!
珠吉のいうとおり、大抵のビジネスはどうすれば儲けられるか、で全ては動いていることが多いです。だから多くの人がこのTerraPassのような投資をすれば、石炭の電力からクリーンなエネルギーへと少しずつ替わるはず。自動車業界もまさに同じ。今SUVやトラックがいっぱい売れているのは、多くの人がそれらを好むから。今後ガソリンの値段がさらに上昇したら、ハイブリットカーなど燃費の良い車を好む人が増え、それに従い自動車会社も燃費を良くする努力をすると思います。そう思うと、ガソリンが高くなる度に「また上がった」と嘆くのではなく、「このままもっと上がっていったら、自動車業界ももっと燃費の良い車を売り出すだろう!」と、ポジティブに考えられるようになりました。1ガロン3ドルになったとしても、日本よりもガソリン安いよね?でも3ドルまで上がったら、個人の自動車の使い方も変わると思います。カープールをするとかね。
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