”2030年 自動車はこうなる”
という小冊子を読みました。(仕事上)
その中には、これからの日本の自動車業界が
何を目指しているのか、が
簡単に紹介されていました。
その中で私が特に興味をもったことが2つ。
1つ目は”2リッターカー”の実現。
2リッターカーとは、100kmをガソリン2リットルで
走行可能な自動車のこと(50km/l)。
これをCO2排出量に換算すると、46g/km。
石油などをほぼ100%輸入している日本にとって、
超低燃費車の開発は、かなり深刻ですね。。。
笑ってしまう話なのですが、
今アメリカ政府、自動車の1ガロン辺りの
走行距離の規定を、
将来32mi/gallonに引き上げようとしています。
メトリックになおすと5.25km/l。
日本が目指している2リッターカーの10分の1。
これについてビッグ3(GM, Ford, Chrysler)は猛反対。
あまりにも日本とレベルが違いすぎて、
苦笑してしまいます。
2リッターカーは日本でも開発が
かなり先になるようですが、
(技術的にまだまだ難しいらしい)
それでもアメリカ、もうちょっと頑張って欲しいなぁ
少し前に読んだ記事によると、
アメリカは石油などの資源に困ってはいないので、
20-30年前は、低燃費に力を入れるよりも、
いかに車のホースパワーをUPできるか、
それに力を入れすぎたようです。
いくらホースパワーがあっても、
早く走れるようになっても、
石油がなくなれば走れないんだから、
それじゃ、ダメじゃない、と思います。。。
2つ目はゼロエミッションの実現。
ゼロエミッションまでの達成は、
やはりなかなか難しそうです。
それでも非石油燃料を使った車なら、
比較的早くに実用化される模様。
(ゼロとまではいかなくても、
多少はエミッションが減る)
バイオマス燃料や
エタノール混合ガソリンのことです。
アメリカではE85という、
ガソリン15%のみ混ざったものが
すでに使われていますが、
実はこの欠点は、
全ての人がE85を使用できるようになるには、
コーンの栽培が追いつかないこと
(E85はコーンが原料)。
もし地球上全ての土地をコーン畑にしたとしても、
供給は足りないらしいです。
ので、現実的にエタノール混合ガソリンのみに
力を入れたとしても先がないのです。
日本の場合は、クリーンディーゼル車の
開発が進んでいるそうですが、
それでもゼロとまではいかないので。。。
一番きれいなエンジンにするには、
やっぱり水素内燃エンジン。
でもこの開発は一筋縄にはいかなそう。。。
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