2007年7月24日

イラクから無事帰還

United States National Guard(アメリカ合衆国州軍)の一員である
会社の同僚が、無事イラクから帰還しました。

州兵とは、アメリカ軍の予備部隊。
国内の災害救助活動や治安維持が主な任務なのですが、
イラクとの戦争が長引き、今ではイラクに派遣されている半分が、
この州兵の人達。

同僚の彼は約2ヶ月、イラク(どこだかよく知らない)で
戦闘機などの整備をしてきたようです。

今日のランチタイムにWelcome back partyを行い、
その時に、彼が撮ってきた写真を見せてもらいました。

前線に出たり、外の警備に出たりした訳ではなく
終日、基地のショップで整備の仕事をしていた彼。
その彼が撮ってきた写真やストーリーからも、
”戦争”というものは、生半可なものではない事が
ひしひしと伝わってきました。

防衛のため、基地の建物は全てコンクリート。
多くの写真が、建物の「灰色」と
砂漠の「茶色」ばかりでとても殺風景。
その中に立ち並ぶ、数々の戦闘機。
基地の建物には爆弾の痕跡があり、
基地の周りを、イラク兵が巡回、
銃で撃たれて、負傷するアメリカ兵の話、
同じ部隊のパイロットが操縦する戦闘機が落ち、戦死した話。
そんな話を聞いていて、
今まで遠くに感じていた戦争が、
そんな遠くの事ではないように感じられて、
なんとも悲しい気持ちに。。。

それでも、そこにステイする兵隊さん達のために
リクリエーションセンターや、ジム、
バレーボール・バスケットボールコートなどもあったり。

戦争に行っていても、そういう事もできるんだ、と変に驚きました。
もちろん部隊によっては、そんな余裕もないとは思いますが。。。

その基地のバリケードのすぐ外はファーム(農園)になっていて
時にはイラクの一般人が、穀物を収穫しているのを見かけたりして、
そんなのどかな光景もあったよう。

今アメリカでは、大統領選挙を前に多くの討論会が開かれ、
どの候補者においても、このイラク戦争の今後が
大きな討論議題の一つ。
全てのアメリカ兵をイラクから撤退させる、と主張する人もいれば、
全ての撤退はすぐには無理、と主張する人もいて、
誰が選ばれるかによって、この戦争の行方が大きく変わりそう。
選挙権のない私は何もすることが出来ませんが、
一日も早く、すべての兵隊さん達が母国へ帰国できるよう、
祈るのみですstar

0 コメント: