2009年3月2日

『禅ZEN』



日本で最近公開された映画、『禅ZEN』の特別上映会があると言うので
行ってきました。デトロイト総領事館が主催したものです。

とても心に響く映画でした。pucca_love_16
途中涙をこらえながら見たシーンもたくさんありましたが、
感動したことよりも何よりも、私にとって良かったことは、
今まで勘違いしていた「禅」についての
正しい知識を得ることが出来たこと。
そしてそれらの知識が実は私が信ずるものと
実はとても近かったということが分かったこと。

ヒンズーの瞑想を勉強してきた私にとって、
「無心になって瞑想する」という禅の瞑想は
今一納得がいきませんでした。
無心になったところで何を得ることができるのか、
と常々不思議に思っていたのです。
でも実は無心になることが最終的な目的ではなく
それが実はゴールを達成するための
「ツール」であったことだと分かりました。
そして最終的なゴールというものは
「己の内にある仏性を見つけること」
心に迷いやくもりがあると、その仏性はなかなか姿を現さない、
だからひたすら座るのです、という言葉が
私の心に大きく響きました。

これはヒンズーの教えとほぼ同じ。ヒンズーの場合は
「仏性」とは言わず「神」と言いますが、
結局は同じものを指しているのです。

宗教によって目指すところが違う、
と思っている人がたくさんいるかと思いますが、
私にはやっぱり、みなが目指しているのは
1つの山の頂上であって、
ある人は北側から、またある人は南側から、
と、ただ単に別のルートをたどっているのでは、
と思えてなりません。wise

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