2009年5月4日

「LAKE OF FIRE」


↑妊娠中絶についてのドキュメンタリー。
妊娠中絶に反対、賛成の両側の意見を
それぞれの角度から取り上げた作品。
どちらが正しい、間違っている、という結論はなく、
どちらも正しいし、どちらも間違っている、
という事を示したもの。

内容が内容なだけに、かなり暗め。
全て白黒で写されているので、さらに暗い。。。
日本には存在しない
アメリカの妊娠中絶問題の現実を
まざまざと見せ付けられました。

個人的にはプロチョイス。
でしたが、意見がかわりつつあります。
どちらの言い分も何となく分かるのです。

胎児を殺すことは人殺し。
ということを、このドキュメンタリーを見て実感。
かなりグロテスクなのですが
中絶された胎児の処理の場面があり、
目をそむけてしまいました。。。
のですが、だからといって中絶反対意見の人たちが
妊娠中絶専門のクリニックに爆弾をしかけたり、
「中絶を行う医師は処刑されるべき」
と言って、本当に殺してしまったりしているのを見ると
それはやはりおかしいのでは???と感じます。
胎児の命は大切なのに、クリニックで働く人たちや
医師の命は大切ではないのか?
まさに"Ultimate hypocrite(究極の偽善者)"。

中絶が正しい、と大声では言えませんが、
それでも親が経済的に、または精神的に子供を育てられない場合は
そういうオプションもあるのかもしれない、とも思います。
産むだけ産んで、後の事を考えないのは無責任。
生まれてくる赤ちゃんにとっても不幸なのでは?
今度生まれ変わるときにもっと良い環境で
生まれれば、その方が良いのでは?

そんな中絶の話を、昔キリスト教徒の人としたところ、
(↑かなり深刻なテーマであるので、普通はこんな話はできない)
「それでもやっぱり人間が人間の命を左右するのは間違っている」
と言われました。
そう言われると何も言い返せません。。。clover

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