2009年9月5日

おくりびと (Departures)



を数週間前に見ました。
実はデトロイト近郊にある、インディー映画専門の映画館で1ヶ月ほど前に
やっていたのですが、行こうと思ったときには既に遅く、見れずじまい。。。
結局オンラインで友達と一緒に見ました。

友達から聞いていた通り、笑いあり、涙あり、ラストは感動ものでした。pucca_love_16
何よりも素晴らしいと思った事は、『死』というものを穢れたものと
思いがちの日本人に、実はそんな事はないんだ、と思わせてくれるところ。
穢れたものと思ってしまうのは、神道の教えから来ている事だから
しょうがないものなのかもしれないのですが、
「納棺師」というものが存在することも事実。
いかに誠意と思いやりを持って、亡くなった方を送り出せるか、
正直、とても感動しました。アメリカに一生住むぞ、と思いながらも、
死ぬときは日本で死んであんな風に送り出して欲しい、
と思ってしまったほどです。

納棺師という職業までも卑下されてしまう日本。
それが悲しい事実なのですが、この映画はそれを払拭してくれる
1つのきっかけになってくれたらとても嬉しいです。

ちなみにアメリカ人の友達に、アメリカでも同じように葬儀場などで働く人は
見下されるのか、と聞いてみたら、嫌がる人はいるかもしれないけど、
卑下するまではいかない、と言っていました。
これもお国柄の違い。
さらに、この映画の感想を聞いてみたところ、
「無駄な場面がなければ、もっと良かった」
と言っていました。無駄な場面とは、主人公が川辺でチェロを弾く場面。
これもやっぱり文化の違いなのか?!wise

2 コメント:

珠吉 さんのコメント...

チェロを弾くところが「無駄」だって?びっくりした~。それってお国柄の違い?訳不足?文化の違い?なんかびっくりした~、ほんとに。
あのシーン、よかったもん。。。色んなことをConveyしてた気がするよ。私は、チェロのシーンが出てくることによって、彼が自分で思っていた道から逸れて別のことを最初は仕方なくしていくうちにそれが彼の天職のようになってきたこととか、彼がチェロを大事に弾くみたいに、納棺士のお仕事もとても丁寧にするので何をしていても彼らしいなとか、音色がキレイで穏やかな彼の気持ちを表してるなぁとか、色々と考えたので(あとはどんなところでチェロが出てきたか忘れちゃった)、チェロのシーンってどれも大事に思ったなぁ。
感じ方って人それぞれなんだねぇ、と、つくづく思いました。笑

Lothlorien(ローリエン) さんのコメント...

すべてのチェロを弾く場面が無駄だ、というわけではなく、特に川辺で彼が弾く場面が結構長く、それが無駄だ、と言ってました。もっと短くて十分だと(笑)。こういうニュアンスって、はっきり表に出ないで何となく醸し出してるじゃない?だからアメリカ人には分かりにく表現の仕方なのだと思う。日本人じゃなきゃ分からないような表現の仕方だよね。でもそこが日本的だな〜と思って私は良かったのだと思うけど。この場面で主人公がアメリカ的にがんがんと言葉で表現してしまったら、この映画が台無しだよね(笑)