数年前に読んだMalcolm Gladwellの"Blink"は
非常に興味深かった本の1つ。
その著者が昨年末に出した、"Outliers"を
最近やっと読む機会に恵まれました。
とても読みやすい本でした。
1週間もかからなかった。。。
この本は、成功する人々はどうやって成功したのか、
それを1つ1つ細かく検証したものです。
彼は学者ではないから、彼の言っている事が
すべて正しいわけではないと思いますが、
この本を読むと、どんな人でも
「私も成功する可能性はあるかも」
とちょっとは思うようになります。単純すぎるかもしれませんが
結局のところ、何が成功の秘訣なのかというと
10,000時間の積み重ね
ある時期(年度)に生まれる事
周りの環境
そして、運。
10,000時間の積み重ねとは、どんな人でも
10,000時間の訓練・練習を重ねれば
ある事をマスターでき、天才の域に達するというのです。
例えばBeatles。彼らは有名になる前にドイツで
何千時間ものライブをこなしていたから、あそこまで超有名に
なることができたのです。
またもっと身近な例をあげるとすると、子供の頃にピアノを
習ったりする人。20歳くらいまでの総練習時間が10,000時間に
達する人はピアニストになれて、でもそれが少ないと
ただの音楽教師になったり、趣味だけで終わったり。
生まれ持った才能など全く関係ない、と著者は主張。
でも私はやっぱり才能のある人はいるんじゃないか、
と思ってしまうのですが、そうじゃないとしたら、
夢が広がっていいですね!
ある時期(年度)に生まれなければ成功しない、とは
例えばマイクロソフトのBill GatesやAppleのSteve Jobs。
コンピュータの世界で成功した人は皆、1952-5年頃に生まれています。
なぜかというと、ちょうど彼らが大人になる頃に、
パーソナルコンピュータが初めて登場したから。
早く生まれすぎてしまった人はコンピュータが出て来る頃には
既に歳を取りすぎていてNG。また遅く生まれてしまった人は、
すでに先に生まれた人に先を越されてしまったのです。
周りの環境とは、例えば10,000時間の訓練をする環境が
整っているかどうか。家族が貧しい家だと、良い学校に通わせられない、
だとか、諸々。環境に恵まれなければ、どんな天才も
そのまま埋もれてしまうのです。
最後に運。Bill Gatesの成功も『運』がものすごく関係しています。
これだけは個人の力ではどうにもできない?!
結局のところ、IQなど高くなくても良い、個人の素質がなくても
周りの環境に恵まれれば、成功する可能性は誰にでもあるのです、
ある程度は。
それ以外にも、
アジア人はなぜ数学が得意なのか、
アジア人学生はなぜアメリカ人学生よりもできるのか、
カナダのアイスホッケー選手に共通するある『運』、
NYブロンクスの天才中学校の秘密について、
などなど、様々な話が盛り込んであり、
一読の価値ありです。
邦題:天才!成功する人々の法則で翻訳されています。
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