2010年4月30日

『The Harimaya Bridge はりまや橋』



デトロイトはとりあえず大都市の1つ?
に数えられますが、やっぱり日本映画が
映画館で上映されることは稀です。

が、1ヶ月ほど前、アメリカ人、それも黒人の方が
高知を舞台に撮ったという映画、
『The Harimaya Bridge はりまや橋』
が上映され、見に行ってきました!

日本嫌いの主人公が、日本に行かざるを得ない
状況に置かれ、しぶしぶ日本まで赴き、様々な人と
交わり合いながら、少しずつ心を開いていくという物語。

個人的に国、言葉、文化の違いに焦点をおいた映画が
好きです。Namesakeとか、In Americaとか。
移民の人達がここアメリカでたくさんの障害を乗り越え、
頑張る姿とかに、いつも感動してしまいます。

今回はそういうストーリーとはまたひと味違いますが、
良い映画だと思いました。

日本嫌いを隠そうともせず、自分の目的のために
周りの人を平気で利用する主人公が、これまた
なかなか心を開かないのですね。。。
とっても頑固suspicious
それでも人の良い周りの日本人は、主人公のために
いろんな事をしてあげる。見ている私からすると
「そんな失礼なアメリカ人なんてほっとけば良いのに」
と思ってしまったりするのですが。。。
でもそんな人々の努力のかいがあって、少〜しずつですが
日本人や文化を理解していくのですmrgreen

ストーリーも良かったと思いますが、それより何より
このアメリカ人監督、アロン・ウルフォークさんの映画の撮り方が
まるで日本人のようで驚きました。

今回の映画、高知が舞台なのですが、高知の素晴らしい
風景が撮られていて、心が和むような映画でした。
ストーリーの進み方もとってもスロー。
アメリカ映画ではなかなかないです、こういうのは。
アメリカ人が撮っていますが、これは確実に日本映画!

肌の色が黒かろうが、この監督さんは、
心の中は確実に日本人razz


あらすじ:
サンフランシスコで暮らす写真家のダニエル・ホルダー(ベン・ギロリ)には、愛してやまない一人息子・ミッキー(ヴィクター・グラント)がいた。しかし、 ミッキーはアメリカを飛び出し、日本の高知県のとある町に英語教師として赴任、画家としての才能も発揮していた。だが1年も経たずにミッキーは交通事故に遭い命を落としてしまう…。悲しみに暮れるダニエルには、太平洋戦争で自らの父を失った過去があった。そして、戦争で父を日本兵に殺され、息子をも日本で命を失ったのだ。そんな日本への抑えきれない嫌悪感と偏見を抱えながらも息子が遺した絵をかき集めるため、ダニエルは単身日本を訪れる。そこで、意外なまでに高知の人々に愛されていた息子の生活を目の当たりにし、激しく戸惑う——。国と国、人と人、そして文化と文化を繋ぐかけ橋をテーマにした、日米合作映画。

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