2012年1月21日

会社への忠誠心とは

考えさせられる出来事がありました。
私の友人の会社に勤めていたあるエンジニアがそこを辞めて
私の会社に移ってきました。本人からはっきりとした理由は
聞いていませんがどうも給料がらみらしい。。。

友人の会社では、そのエンジニア(米人)を育て上げるために
日本に派遣までしたそう。その投資には1000万以上ものお金をかけたとか。
そこまでして育て上げたのに、米人はあっさりと会社を乗り換える、
アメリカではよくある話です。

こういう事があると、アメリカでは「会社への忠誠心」とか
「愛社精神」というものは存在しないのかな?、と思います。
会社は自分のステップアップのためにあり、踏み台にしていくところ。
自分にとって必要なものを吸いとるだけ吸いとったら、次に移る。
私の会社にもいました。
中には、うちの競合相手の会社に移っていった人まで。neutral

アメリカ人を雇う日本人からしてみれば、「アメリカ文化だから仕方ない」
と諦めるものの、やりきれない所はたくさんあると思います。
特に日本は義理と人情の国だから、転職する人は少ないし。

それにしてもそういうアメリカ人、会社に申し訳ないという気持ちがゼロ。
辞めたら迷惑がかかる、など考えないのでしょう。
お世話になっておいて、なんて冷たい。。。eek

などと書きましたが、アメリカ人全てがそういうわけではありません。
うちの会社にも10年・20年と勤めている人もいるのですbiggrin
もちろん数ヶ月で辞めていく人もいますが。。。pucca_love_03

4 コメント:

のぼこ さんのコメント...

ローリエンさん!
ここ数日、この話題について書き込みしたいと思って、書きたいことを何とか整理すべく奮闘したのですが、どうしてもうまくまとめることができずに、そのことを書き込んでいる次第です(涙)トホホです・・・。

アメリカと日本の「雇う人と雇われる人の関係」やその考え方の違いって、本当に興味深いというか、日本人の私としては理解に苦しむような部分もあり、いろんな思いが巡るのですが・・・。
頑張って書いてみたら・・・

日本でも「会社への忠誠心」をちゃんと持っている人がどれくらいいるか、何とも言えませんが、個人を尊重するアメリカと比べれば、全体を尊重する日本的考え方の中では、そう簡単に会社を辞めることはできませんよね。
この考え方の違いは、どちらがいいとは一概には言えないし、どちらにもいい部分と悪い部分があると思いますが、「あなたはどっちで働きたい?」と聞かれれたら、やはり「日本!」と答えてしまいそうです。

これが精一杯でした・・・。
「やっぱり日本が好き」みたいなまとめでスミマセン(^_^;

Lothlorien(ローリエン) さんのコメント...

のぼこさんの、「個人を尊重するアメリカ」と「全体を尊重する日本」というコメントを読んで、ものすごく納得です。

日本では小さい頃から帰属意識が高いですよね。学校には「クラス」があり、運動会では個人の1等賞よりもクラスの優勝の方が大事だし、中高では部活に入りさらに○○所属という意識が強まっていくような気がします。
アメリカには全くない、ということはないと思いますが、高校生くらいになるとそれぞれが自分に必要なクラスをばらばらに取っているようだし、その意識は日本人の方がずっと上のような気がします。所属をはっきりさせることで、安心感や連帯感が生まれるのかな?

必ずしも、会社を辞めない=忠誠心がある、とはいえないですね。日本独特の帰属意識が高いだけで。同僚としての仲間と働けるのが楽しい、などいろいろな理由があるのでしょう。のぼこさんの言う通り、どちらにも良い点悪い点あるのだと思いますが、やっぱり日本人は、アメリカ人のように振る舞えないですよね(^-^)

のぼこ さんのコメント...

ローリエンさんの「帰属意識が高い」で思い出したことがあります。
ここ数年、春だけ短期のアルバイトを某大学の教務課でやっているのですが、経済学部の社会人向け公開講座の申し込みの整理をしたとき、ちょっと面白いことを発見したんです。

その講座に申し込むのは、多くがすでに定年退職している方なのですが、申込用紙の職業欄に、何人かの方が「元○○銀行」といった感じで、定年前の職業を書いてくるんです。会社名と役職セットで書いてあったりするんですよ。他には、定年退職後に天下り的に再就職した先の団体の名前と役職セット。

これを見たときには、正直「男の人ってかわいそう」と思いました。だって、「無職」とか「なし」って書くべきなのに、今は所属していない会社の名前や役職まで書いてくるなんて。どこにも所属していない自分なんて考えられないのかなって。
団体名だけでいいところを、役職まで書いてくるというのも、変なプライドというか、部長とか役員とか、そんな地位で自分の価値が上がると思ってるのかな・・・とか。

ま、ちょっと意地悪な見方かもしれませんが、でも、多くの男性は人生のほとんどを「○○社の大田」などと名乗って過ごし、会社以外の場所での役割を持たないことが多いので、「無職の大田」なんて受け入れられないのかなと思ってしまいます。

女性は、例えずっと働いていたとしても、結婚して子供でも生まれれば、地域や学校での役割も発生しますし、結婚してもしなくても、いろんな場所での人間関係の中で友人もできますよね。だから、自分の価値を役職に見出すなんてことは、あまりないのではないかと思います。

ちょっと本題からは外れてしまってスミマセン。
でも、この職業欄のことは、本当に印象的で面白いな~と思ったことだったので、書いちゃいました^^;

Lothlorien(ローリエン) さんのコメント...

のぼこさん、面白い発見をシェアしてくれてありがとうございます。ほんと、興味深いですね〜。
「定年前の職業」を書いてしまう方って、それでしか 自分の価値を見いだせなかった人生であり、定年後もそれにしがみついてるって感じで、のぼこさんの言う通り、かわいそうですよね。働いてる時ならまだしも、定年してからもそれしかないなんて。。。
女性はやっぱり違うのだと思います。というか、そう信じたい!男性と同じ立場にいたとしても役職に価値を見いだす事はないかな?(少なくとも私はないですね(^^))