2009年7月2日
『FOOD, INC.』
アメリカの食品業界に関するドキュメンタリ映画、
FOOD, INC.を観てきました。
今までこの業界に関するドキュメンタリをいろいろ見てきましたが、
(The World according to MonsantoやThe Future of Foodなど)
今回のドキュメンタリは、1つの問題に注目したものではなく、
幅広く全ての分野をカバーしたドキュメンタリ。
なので1つ1つについての奥深い追求はないのですが、
イントロとして大まかにアメリカの食品業界についての
理解を得ることが出来る作品として、お薦めの映画。
アメリカではなぜ食料品(特に肉類)のリコールが頻繁にあるのか?
アメリカではなぜ肉が安いのか?
アメリカではなぜ遺伝子組み換えのラベルが貼られないのか?
アメリカ人の肥満の原因は何なのか?
などなど、多くの質問についての答えが、
この映画をみると見えてきます。
正直、悲しい現実だと思います。
共働きの多いアメリカ、家族のために食事を作る暇もない、
お金もない、そこで食事はいつもファーストフード。
理由は安くてお腹がいっぱいになるから。
1ドルあればハンバーガーが買える、
なのにブロッコリーは1ドルでは買えない、
と文句を言うお父さん。
梨が欲しいという妹に向かって、
1ドルで2個しか買えないからダメ、と言うお姉さん。
そんな家族がファーストフードを車の中で食べながら、
健康の心配をする姿がとても痛々しい。。。
政府の補助金は肉やコーンばかりに使われ、
野菜、フルーツにはほとんどいかない現実。
遺伝子組み換えという新しい技術が
農業のあり方自体を大きく変えているという現実。
鶏の飼育場の現状すらまともに撮影できない現実。
(飼育状態は想像を超えるひどい状態なのです)
なぜこんな事になってしまったのか?
それはアメリカが本物の資本主義の国だから。
いかに利益を得られるか、それがすべての国。
だから政府も国民の健康がどうなろうとおかまいなし。
オバマ政権になって少しは変わってくれるかと
大きな期待をしていたのに、やっぱり何も変わっていない。。。
この映画をたくさんの人に見てもらいたい!
そして一人一人が少しずつ変わっていけば
アメリカの食品業界も良い方向に向かっていくはず!
(と信じたい)
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