今、ミシガン大の日本研究センターで、「Silent Ozu」と題された
イベントを行っています。
小津安二郎監督の無声映画を、弁士さんの語りつき、
生音楽つきで上映しているのです。
「弁士」という言葉を始めて耳にしました。弁士とは
”無声映画(サイレント映画)を上映中に、その内容を語りで表現して解説する専門の職業的解説者”
なのだそうです。解説だけではなく、今回の映画では
台詞も入っていました。
先週の上映は、1930年の『落第はしたけれど』。
田中絹代が出ているよ、と友達に言われたのですが、
実はその女優さん、知りませんでした。
あとで調べたところ、大女優さんだということが分かりました。
この『落第はしたけれど』、コメディ映画です。
でも現代のコメディとは違い、げらげら笑いながら観る、
というものではなく、ほのぼのとした映画。
今回は生でキーボード演奏がついていました。
上映時間は1時間強だったのですがその間ずーっと弾いていたのです。
映画の年代に合わせて、1930年頃の音楽を弾いてくれたのですが
生演奏を聞きながら映画を観る、ということに
全く違和感がありませんでした!
映画に引き込まれて、生のキーボード演奏があった、
というのを忘れる程。
その他の小津安二郎監督の映画をみたことがないので
比較はできないのですが、今回の映画、弁士さんつき、
生演奏つきで観てきた感想は、とても良かった!の一言につきます。
弁士さんもそれぞれの人物について声色を変えていたので、
一人で全ての台詞をしゃべっていても、全く違和感がありませんでした。
貴重な体験をしました♪
2 コメント:
タイトル見て何かの試験でもあったのかと思いました(^^:
小津作品のタイトルだったんですね。
私もこの作品は知りませんでした。
無声映画もあったんですね。
無声映画じゃないものは何作は聞いたことありますが
残念ながらタイトルは覚えてないですが
確か「東京・・・」とか彼の作品はほのぼのとしたものが多いようです。
田中絹代さんはかなり有名な女優さんで謎が多いようです。
弁士さんは男性でしたか?女性でしたか?
日本にいてもなかなか経験出来ないことですから貴重な体験でしたね。
rickiyoさん、何かの試験かと思いましたか(^^)
小津映画、rickiyoさんは観た事あるのですね。田中絹代という女優さんまで知っていましたか!
弁士さんは男性の方でした。昔はそれこそ弁士さんというのはたくさんいたそうですが、今では15人しか存在しないということを聞きましたよ。ほんと、日本でもなかなか経験できないことだったのでとても貴重でした!実は金曜夜も無声映画を見に行ったので、そのことはまた次回書きたいと思います♪
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