2013年12月31日

女性管理職の難しさ

同僚が「日経ビジネス」という雑誌を購読しています。
この前、ある1冊を手渡されました。
タイトルは「女性昇進バブル 我が社の救世主か 疫病神か」

内容は、女性が管理職になると会社が地獄をみる、
というもの。以下のケースが紹介されてました。

1. 女性部下イジメ地獄
女性社員が女性上司からイジメを受けるという問題。
「女性上司は同性ゆえに男性以上に厳しく女性部下を評価し、
時にあらぬ嫉妬心やライバル心を抱く」

2. 男性差別地獄
同じだけ仕事をしても、女性だからという理由で
女性の方が男性よりも昇格が早い、という問題。
企業は「女性管理職比率の数値目標が持ち込まれると、
どうしても女性社員を実力以上に評価する状況が
生まれやすくなる」

3. ロールモデル地獄
女性管理職を増やすのにかかせないのがロールモデル。
お手本女性管理職として、バリバリに働くシングル女性をおき
育休から戻ったばかりの女性社員に、彼女のように働けと
圧力をかける問題。
そうしたスーパーウーマンを見て、『自分には無理』と
意欲を失う女性は少なくない。

4. 制度ぶら下がり地獄
女性活用ブームで女性社員を増やしたものの、
出産適齢期を迎えた女性が次々と制度を使い
当然のように3年の育休をとり、その後も
時短で働き続ける問題。業務効率は落ち、業績も低下。
「女性管理職を育てたい、そんな思いで作った
女性支援制度が、時間が経つにつれ、経営の重荷と
なるケースが多い」

でも女性の反論もありました。
昇格を望んでいないのに、勝手に管理職にされ、
広告塔にされているママさん社員。
福利厚生が手厚い企業も、本音では出産後も休む事なく
働き続けることを求めている事。
女性管理職になっても、男性は飲み会や喫煙室での
雑談を通して情報を共有しあい、その「男社会」に入れない事。

これらを読んで感じた事は、日本ではまだまだ、女性管理職を
増やすには険しい道が待っている、でした。
むやみに増やし続けても、社会がそれについていっていない
という感じ。

雑誌にも書いてあった事に、とても納得です↓
「個々の企業がいくら社内で工夫を重ねても、
社会や個人の価値観が変わらないと、結局、
女性活用は円滑には進まない」

「”男性がリーダーで、女性はサポート役”という固定観念から
社会が抜け出すことが女性活用への一歩」


ただ社会の価値観はそう簡単には変わらないもの。
そこで雑誌が提案しているものが
「女性のためだけの施策」をやめてしまうこと
女性だけを特別視するからやっかみも出るので、
そうではなく外国籍社員や障害者社員も含めて
推進を目標にかかげる、というもの。
さらに、「家庭を抱える女性社員だけのチームをつくってしまう」こと。
チーム全体で時短勤務であれば、通常勤務の社員から
不満の声が出ないから。

これらをすでに活用している企業もあるようで
うまくいっているようです。

まだまだこの先もこの問題は続くでしょう。
少しずつでも良いから、女性管理職が今後増えていくと
良いなと思います。

ちなみに友達の一人が、「自分の会社初の女性管理職になる!」
と言っていたことがありました。頑張って欲しいです!yaruki


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