2007年4月10日

アメリカの税金制度

昨日、昨年度分の税金の一部が戻ってきました(嬉)!
私の月給の2か月分弱。
とても大きいです。
特に今年の初めは予定外の出費が重なり、
(日本へ急遽帰った事、家のパイプの修理費など)
貯金が今までゼロでした(泣)。
実は妹の貯金からお金を借りてました。社会人なのに情けない?!

ちなみにアメリカの税金のシステム、
日本とは大違いです。
日本の普通の会社員は、給料から予め税金が引かれます。
アメリカもその点は同じです。
ただ、日本では年末になると
雇用主が年末調整を行ってくれますが、
アメリカでは各個人が、確定申告をしなくてはいけないのです。
(ちなみにアメリカでの確定申告の締め切りは、毎年4月15日)

わざわざ確定申告を各個人が毎年やらなくては
いけない、となると面倒臭いと思われがちですが、

確かに面倒ですが、今はソフトが出ていて
質問に答えていくだけ。かなりシンプルになりました!

反対に見ると、実は節税の可能性が日本よりも
ずっと大きいのです。
また税金対策を考えながら自分の
ファイナンシャルプランを建てることも出来るのです。

例えばどんなものが税金から控除されるのか?、というと
  • 配偶者・扶養者控除
  • 年金(種類による)
  • 学費ローンの支払利息
  • 学費(本人、配偶者、扶養家族)
  • 仕事に関連した引越し費用
  • 医療費
  • 州税、地方税
  • 住宅ローンの支払利息
  • 寄付(お金だけでなく、物の寄付分も)
  • 災害・盗難損失
などなどです。
私の場合、税金がたくさん戻ってきた理由は、

1.妹を私の扶養家族としている事
アメリカでは自分の子供でなくても、その個人の生活費の50%以上を負担していると、扶養者として認められる。私の場合、学費は彼女自身に払ってもらっているけど、その他の生活費はほぼ私が払っているため、扶養者としてOK。私の母親がこっちにいたときも、母親を私の扶養家族として申告していました!

2.家のローンの中で利息をしめる割合がまだ高い
毎月支払っているローンですが、ほとんど利息です。でもその全ての利息分、税金控除になるので大きいです!

3.妹の学費
妹の学費と言っても、申請できる限度があるのでそれほどでもないですが。。。

主にこれらの理由で、たくさんの税金が戻ってきました。

このお金の使い道ですが、

まず妹にお金を返す、
家のローンを余分に払う、
この夏と秋の国内旅行費用

ってところでしょうか。
その他は貯金ですね。
緊急事態のためのお金、全くないので(笑)。

7 コメント:

匿名 さんのコメント...

これは嬉しいねー。2か月分って大きいねー。お金の使い道、とても有意義だね。旅行はどこへ?ひとつはこの間の日記にあった、お友達の結婚式かな?楽しみだねぃ~!

税金の書類、GAに居た時、学生でもやったような覚えが。。。なんか留学生皆で弁護士さんだか、誰か。。。書類を書くのを手伝ってくれる人のところに訪ねて行った覚えがある。。。てことはアメリカは学生でも自分で税金の書類書くのかな?(自分でもやったくせに何も覚えてない。笑)

Lothlorienの説明(特に控除されるもののとこ)読んでて思いました。この制度、自分に合うように自分で調整できることは自分でしたい個人主義の国に合う制度だよね。

Lothlorien(ローリエン) さんのコメント...

珠吉のいうとおり、学生も書類を出す必要があります。留学生の場合、TAXは免除されるのでそれを証明するために(キャンパスで働いても税金は差し引かれない)。
ほんとにこの国は個人主義だよね。その分自分でコントロールできる、というの、私は気に入っています。
今年の旅行の予定ですが、1つは友達の結婚式(GA)。もう1つは8月にLAに行きます。観光とかでは全然なくて、私の属しているテンプルが毎年開催しているConvocationです。集会みたいなもの(?)3年前に行ったきりなので、今年は行くことにしました!

匿名 さんのコメント...

初めて書き込みさせて頂きます。
今年から語学留学でアメリカに滞在しております。
Ph.Dとしてこちらの研究機関に勤めている姉を頼っての留学で、姉の多大なサポートを受けての生活。色々とやりくり方法を探しているうちに、こちらのサイトに辿り着きました。

私の姉の状態もLothlorien様のお書きになっている状態と同様のため、突然で本当に心苦しく手に汗滲む思いなのですが、思い切って質問させて頂こうと決心致しました。

もし宜しければ、どこに、どのように扶養家族としての申告をすれば良いのか、手続きの詳細を教えて頂けないでしょうか。

もし、このような質問が適切でない場合は、どうぞ削除をもってお返事に代えて下さいませ。

Lothlorien(ローリエン) さんのコメント...

Takaさん、初めまして。
私もアメリカの税金制度について100%知っているわけではありませんが、知っている限りお答えしますね。(ちょっと長くなりますが、ご了承ください)

まず初めに、Takaさんがお姉さんの扶養家族として認められるには、Takaさんが以下の条件を満足していなければいけません。
1.納税者(お姉さん)の子供、子供の子孫、兄弟、両親、その他祖先、姪、甥、叔母、叔父、義理の子供、義理の両親、義理の兄弟に該当する者。
2.扶養者(Takaさん)の年収が3300ドル以下であること。
3.納税者が扶養者の生活費の半分超を負担していること。
4.A Qualifying Child に該当しないこと。

また、お姉さんの方は以下の条件を満足していなくてはいけません。
1.他の納税者の扶養者扱いされていないこと。
2.夫婦合算申告を提出していないこと。
3.米国税法上の、米国の居住者(Resident)であること。

”米国税法上の居住者”とは、アメリカに暮らしていても税法上の居住者とならない場合があるのです。例えば学生の場合、アメリカに住んでいても、税法上は非居住者となります。お姉さんのステータスがどちらにあたるか、それは毎年提出する確定申告書の種類で分かります。もし"1040NR"フォームを提出している場合は、非居住者です。"1040"フォームを提出している場合は居住者となりますので、Takaさんを扶養者として申告できます。

申告方法ですが、

1.この1番はTakaさんがSSN(ソーシャルセキュリティー番号)を持っていない場合のみ必要。SSNがない場合、Taxpayer Identification Numbers(個人納税者番号、通称ITIN番号)というものを取得する必要があります。
IRSのサイトよりW−7フォームをダウンロードし、必要な情報を埋めます。W−7フォームはITIN番号取得の申請書です。このフォーム以外にTakaさんのパスポートのコピー(公証人のサイン必須)が要ります。公証人のサインはUPSストアでPublic Notaryのサービスがあるので、そこでもらえます(有料)。

2.お姉さんが確定申告書を用意するときにTakaさんの情報も入れます。ちなみに私はTarboTaxというオンラインのサービスを利用しました。40ドル程度ですが、質問に答えていくだけで、とても簡単に使えます。この時、Takaさんの授業料(テキスト代は除く)も控除の対象となりますので、忘れずに入れて下さい。

3.TarboTaxなどのオンラインサービスでは、オンラインから直接申告することが出来ますが、W−7フォームを提出する場合、オンラインの申告は出来ません。全ての書類をプリントアウトします。この際に、TakaさんのSSN欄は空欄でOKです。TarboTaxなどが、最後にエラーがないかチェックしてくれます。この時TakaさんのSSNがないとエラーが出てきますが、このエラーは無視し、その他のエラーは全て修正し、プリントアウトします。SSN欄が空欄でも、W-7フォームを一緒に提出するので、IRSの方で新しいITIN番号を書いてくれます。

4.W−7フォーム、パスポートコピー、W−2(所得を示す書類)、その他の確定申告書(1040などなど、TarboTaxから全てプリントアウトされる)を、IRSに送ります。送る住所は、通常の申告書受付住所ではなく、W−7がある場合は、別の住所に送ります(送付場所は、W−7のインストラクションにあります)。

以上が流れです。2007年度分の確定申告締め切りは、来年の4月15日ですが、ITIN番号を取得するまでに6-8週ほどかかりますので、4月15日ぎりぎりではなく、早めに申告した方が良いと思います。ITIN番号取得後、IRSから番号の通知がきます。それはなくさないように取っておいて下さい。ITIN番号取得後に、再度確定申告書を送る必要はありません。IRSがまとめて最後まで処理してくれます。

2度目以降の申告時には、すでにITIN番号がありますので、W−7フォームを提出する必要はありません。TarboTaxなどでSSN番号記入欄に、takaさんの場合はITIN番号を入れればいいのです。2度目以降の申告では、オンラインで確定申告できるようになります(この方が、早いです)。

以下、便利なサイトです。
http://www.wakanacpa.com/
http://www.wakanacpa.com/TaxWebSite/MainContents/ITIN.htm

参考になると思います。

私はこの方法で、妹を扶養家族としています。扶養家族がある場合、ない場合、戻ってくる税金が随分と違ってきました。

お姉さんの扶養家族になれるといいですね。その分、少しは負担が軽くなると思いますよ。でもそうでなくても、お姉さんは喜んでTakaさんの生活費負担をしているのではないかと思います。家族の一員がアメリカで勉強したいというのであれば、そして自分がその助けになるのであれば、それで十分嬉しいですから。税金が余計に戻って来るのは、ボーナスという感じです。

もし他に質問がありましたら、m.lothlorien@gmail.comまで、いつでもメールして下さい。

匿名 さんのコメント...

Lothlorien 様
まずは、お忙しい中、丁寧な、そしてあたたかいご返信、本当にありがとうございました。
まさか、こんなにご丁寧なご返信を頂けるとは想像もしておらず、恐縮の限りです。
ゆっくりときちんと読みました。
教えて頂いたwebサイトにも行って参りました。
本当に有難うございました。
特に、情報以外のあたたかなお言葉が、しみじみと嬉しかったです。
これから、頑張って色々手続きをしてゆきたいと思います。

Lothlorien(ローリエン) さんのコメント...
このコメントは投稿者によって削除されました。
Lothlorien(ローリエン) さんのコメント...

Takaさん、参考になったようで良かったです。私が今年始めにいろいろと調べたことが、他の人の役にもたてれば、それで嬉しいです。
2006年度分は、これらの手続きでOKでした。が、もちろん手順が変わる可能性もありますので、申告するときにフォームのインストラクションなど、よく読んでください。ちなみに弁護士さんのサイトは、変更があればUpdateされるようなので、来年になったらまた目を通すことをお薦めします。
語学学校、頑張ってくださいね。私も語学学校から始めました。結局そのまま大学へ行き、こちらで就職してしまいました!

PS.私はオンラインの”TarboTax”を使ったと書きましたが、スペルミスがありました。正確には”TurboTax”でした。