2007年12月3日

映画「さゆり」に日本人女優が使われなかった理由

ミシガン大日本研究所企画、
“桃井かおりとのインタビュー(+映画鑑賞会)”
を見に行ってきました。

桃井かおりというと、すごい有名人、
という感覚だったのですが、
会場も結構小さく、集まった人も思ったほど多くなく、
「あれ、こんなもんなのか」
と思ってしまいました。

1時間半の間、いろんな話題について
話されたのですが、その中でもおもしろかったのが
彼女が出演した映画「さゆり」の話。

あの映画は、原作はアメリカ人ではあるものの、
舞台は日本、芸者さんの話ですが、
実際の映画で芸者の役をもらったのは、
日本人ではなく中国人女優たち。
それについては、日本でも不満だったと思うし、
私もこっちで憤慨してました。

「出ていた中国人女優さんたちの方が
有名だから、それで決定されたのか?」
と思っていましたが、実はそうではなく、
たくさんの日本人女優もオーディションを受け
その結果、みんな落とされたのだとか。sad

そこで桃井かおりさんが監督に聞いたそうです。

「芸者というものは、日本人がやっても難しいもの、
それを何も知らない中国人にやらせるなんて
なんでそんな無邪気な決断をしたんだ?」

そして返ってきた答えは
「オーディションを受けた日本人女優は強くなかった」
というもの。

これを聞いて「なるほど~」と妙に納得。

ここで言った「強い」とは
身体的な力の強さ、ではなく
精神的な、かつ感情的な強さや粘り強さのこと。

誠心誠意でこの映画に望んだ監督さんが探していたのは、

その彼についてこれるだけのタフさ(強さ)
女優さんの自分自身すべてをかけられる強さ

だったのです。
それらを日本人女優さんは持っていなかったのです。

「さゆり」に主演したチャン・ツィイーやミシェル・ヨーの
映画を何本か見たことがありますが、
彼女らの目からはまさにその“タフさ(強さ)”が
にじみ出ています!!!wink

“気が強い“と言っては印象の悪い言い方ですが、
彼女らには何かこう、

倒れても倒れても何度でも立ち上がる根性

を感じさせます。

その点、日本人女優さんで、そんな“強さ”を持つ人って
いないような。。。?(桃井かおりさんくらいか?!)
だから「さゆり」のオーディションでも落とされるし、
ハリウッドでも、日本人俳優がなかなか
這い上がっていけないのは
そんなところに理由があるんじゃないか、
と、自分で勝手に納得してしまったわけです。

日本社会では自我を強く出すことが出来ないので、
やっぱり「強くなる」のはなかなか難しいのか?
それでも頑張って欲しいな、と思いますstar

2 コメント:

匿名 さんのコメント...

私、これを読んで「やっぱりなぁ」と思った。監督さんの思いを直に聞いた桃井さんの話を自分の耳で聞いたLothlorienから(ややこしい。笑)これを聞けてなんだかすっきりした。ありがとう。実は私もあの頃「中国人を使うんだー!?日本人、居なかったの~?」と思って頭の中でざーっと考えたけど、やっぱり私にもアメリカ映画のヒロインにした時にシックリくる人が思いつかず(ってそんなに女優さん知らないけど)「きっとこういうことだったんだろうな」と思った。同じアジア人でも、中国には「力強い」女優さんが多いよね。

日本人の女優さん達も根性のある人たちは沢山いると私は思う。ただ、日本女性のかもし出す「魅力」とそっちの人達の思う「魅力的」はちょっと違うよね。アメリカ人の目から見た「魅力」をデフォルメして映画を作るにあたって、アメリカ人好みの、ふらつかない・対等に張り合える的な強さを表現できる女優さんを探してたのだろね。チャン・ツィイー、私も凛としててステキだと思うけど、日本女性がもしああ堂々としてたら、煙たがられるんだろうなぁ。日本だと「外人だから許される強さ」って絶対あると思う(笑)日本の女性は、忍耐強いとか、辛抱強いとか、そういうけなげな感じを理想とするというか。。。女性らしくて、そういうのもとても魅力的だけどね :) 

あ、でもね、最近の若い女優さんで、アメリカ映画のヒロインにしてもシックリくる!と思う子がいます :) 日本でも人気のある子だから、若い世代は理想の女性像もちょっと違うのかな?頼もしい!

Lothlorien(ローリエン) さんのコメント...

おぉ、珠吉、きちんと分かっていたのね。私、この講演を聴くまで、全然分からなかった(笑)。
同じアジアなのに、日本とその他の国では何でこんなに違うのか、と悩みました。中国人でもインド人でも、女性はみなパワフルだよね。どうして日本は??と今でもハテナです。
アメリカでは確かに日本女性の良さって通用しないね。しょうがない。。。文化が違うのだから。
若い世代は違うって、そうかも!そう言えば、ミスユニバースでも、堂々と優勝できるだけの魅力を持つ女性も出てきているのだから、これからだね!